おかあさんといっしょ よしお兄さん卒業

おかあさんといっしょ よしお兄さん卒業

平日・土曜日朝8時から放映されているNHK・Eテレ

「おかあさんといっしょ」の出演者交代が発表されました。

11代目よしお兄さんが、歴代最長の在任期間である14年

の任務を終えて、12代目福尾誠さんに引き継ぎました。

よしお兄さんこと小林よしひささんは、37歳ですので、

人生の半分とまでいかなくとも、3分の1は体操のお兄さん

として活躍したことになります。

「はみがきじょうずかな」や「パジャマでおじゃま」という

コーナーがあったことはよく覚えていますが、まだ続いていた

ことに驚くばかりです。

同じことをずっと続ける困難さを乗り越えての14年間の

努力を素晴らしく思います。

成功する人が少ないのは、才能の有無よりも、

成功するまで努力を続けることが出来る人が少ないからでは

ないでしょうか。

仏教では努力することを精進(しょうじん)と言います。

この反対を懈怠(けたい)といいます。

懈怠とは「なまける」ということです。

楽したいという欲の心に流されて、自分の決めたことを投げ出

してしまいます。

しかも、出来ない原因を才能の有無のせいにしてしまいます。

才能もそれまでの努力精進の結果と見れば、才能がないから

出来ないのだというのはおかしなことになりますね。

続けることの大切さを教えられた以下の話を紹介します。

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ある日の朝、お釈迦様がお弟子と食事を取ろうとしておられると、

シュリハンドクの姿がない。

兄大路が愛想をつかし、追い出したのだ。

弟子達は馬鹿なシュリハンドクのことなど、

気にしてはおらず、誰も居場所が分からなかった。

そこでお釈迦様は

「法友が一人いないのに食事をしようとするのは何ごとか。

もうよい私が探してくる」

と仰言って、探しに行かれたのである。

一方シュリハンドクは門の外で泣いていた。

「なぜ、そんなに悲しむのか」

釈尊は、親切におたずねになった。

正直に一切を告白し、

「どうして私は、こんなばかに生まれたのでしょうか」

さめざめとハンドクは泣いた。

「悲しむ必要はない。おまえは自分の愚かさを知っている。

世の中には、賢いと思っている愚か者が多い。

愚かさを知ることは、最もさとりに近いのだ」

釈尊は、やさしくなぐさめられて、

一本のほうきと

『ちりを払わん、あかを除かん』

の言葉を授けられた。

シュリハンドクは清掃しながら、

与えられた聖語を必死に覚えようとした。

『ちりを払わん』を覚えると『あかを除かん』を忘れ、

『あかを除かん』を覚えると『ちりを払わん』を忘れる。

しかし彼はそれを二十年間続けた。

その間、一度だけ、釈尊からほめられたことがあった。

「おまえは、何年掃除しても上達しないが、

上達しないことにくさらず、よく同じことを続ける。

上達することも大切だが、根気よく同じことを

続けることは、もっと大事だ。

これは他の弟子にみられぬ殊勝なことだ」

釈尊は彼の、ひたむきな精進を評価せられたのである。

そんなある日、ある催し物があり、いつも担当している部屋を

念入りに掃除することになった。

日頃はこんなところにはちりやはこりはなかろうと思って

動かしたことのない置き物をどかした途端、

山と積まれたちりやほこりがあったのだ。

彼は、ちりやほこりは、あると思っているところばかりにあるのではなく、

こんなところにあるものか、と思っているところに、

意外にあるものだということを知った。

そして、

「オレは愚かだと思っていたが、オレの気づかないところに、

どれだけオレの愚かなところがあるか、わかったものではない」

と驚いた。

ついに彼に、阿羅漢のさとりが開けたのである。

よき師、よき法にあい、よく長期の努力精進に耐えた

結実にほかならない。
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