目的と心理学

「なぜ充実した人生にならないのか」

充実した人生にならない原因として目的がない生き方であることが考えられます。

何をするにも目的が大事だからです。

「何でもそれぞれしたいようにすればいいじゃないですか」

という意見もあると思いますが、目的のないことをすること

になったら大変です。

目的地無しにタクシーに乗る、

会社で目的のよく分からない会議が延々と続く、

目的がよく分からないけど誰も関心がないレポートを作成せねばならない、

プロジェクトの当初の目的が見失われ、いつの間にかプロジェクトの継続のみが議論の対象になっている、

あげればキリがありませんが、目的を忘れることほど悲劇、

虚しさ、残念な気持ちがこみ上げることはありません。

反対に目的がはっきりすれば、このためにやっているんだと、

種々のトラブル、困難、問題に力いっぱい立ち向かうことが

できるようになります。

では私達の生きてゆく目的とは何か。

これに答えを導き出しているのが仏教です。

心理学のカウンセラーをされている方が

仏教を聞きに講座にこられました。

「心理学は山登りでいえばピッケルを与えてくれるが、

頂上は教えられないし、自分もわからない」

とストレートに言われていたのが、心に残りました。

「プラス思考で生きる」

「強くしなやかに生きる」

「クヨクヨせずに生きる」

「肩の力を抜いて生きる」・・・

様々な生き方本が本屋に並び、識者や成功者によって勧められます。

そしてどのようにしたらそのように生きられるか

心理学は様々なノウハウを教えてくれます。

脳医学や行動科学といった学問も同様に、

そのためのヒントをいろいろ示唆してくれています。

その知識の習得もとても大事ですが、もっと大事なのは

プラス思考で【○○に向かって】生きる、

クヨクヨせずに【○○に向かって】生きる、

その【○○】こそが大事でないでしょうか。

プラス思考で振り込み詐欺に向かって生きれば、

とても勧められた生き方とはならない

そこはこんな詐欺行為はいいんだろうか、

とクヨクヨしてもらわなければならなかった。

どうしたらプラス思考になるか、その研鑽より

どこに向かってプラス思考になればいいか、

その吟味こそ優先されなければなりません。

はっきりした人生の目的があれば、

心理学の本を読まなくてもプラス思考になるし、

つまらぬ目の前のことにクヨクヨしている暇はないのです。

「大仕事 遂げて死なまし 熱情の

      若き日は 二度と来はせじ」

心理学は登山のピッケルではありますが、

肝腎の山の頂上はどこなんだろうか、

この方角こそまず第一に検討されるべきでないでしょうか。

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