ブッダ 物語(1) 誕生

仏教とは、仏の教え、仏の説かれた御教えということです。
仏とは、 今から約2600年前、インドに現れたお釈迦様のことです。
仏教とは、どんな教えかを知る上で、とても大事なのがお釈迦様について知ることです。

お釈迦様について今から話をいたします。
お釈迦様がお生まれになったのは、インドの北にある、現在ではネパールと呼ばれる場所です。

お釈迦様のお父さんのお名前を浄飯王といい、お母さんもマーヤー夫人と言いました。
この二人が住んでいた城をカピラ城といいました。
マーヤー夫人がお釈迦様を身籠ると、実家であるクリ城に帰ろうとしました。
今でもそうですが、女性が妊娠すると実家で出産をしようとします。
当時のインドもそうでした。
しかし、実家に帰る途中の、ルンビニーという花園で急に陣痛が始まり、そこで出産することになりました。
4月8日、花が咲く季節でしたので、お釈迦様の誕生日を今日花祭りと言って祝っています。

お釈迦様は、ご幼名、小さい頃の名前を悉達多(シッタルタ)と言われました。

早速浄飯王は、この子どもがどんな大人になるのか、仙人に 占わせました。
するとその仙人、なんと涙を流し始めたのです。
こんなめでたい時に、不吉な涙を流すとは、どういうことだ。
場合によってはただじゃおかんぞ、と浄飯王が問いただすと、その仙人は、

「これは失礼しました。このお子様は大変なお方です。私の見るところ尊い覚りを開かれて、仏陀となられるか、世界を征服する転輪王となるでしょう。私の見るところ、仏陀となる可能性が高いのですが、このお子様が成長され、覚りを開かれ、尊い教えを説かれる頃には私はこの世にいないでしょう。その説法が聞けないかと思うと、残念でつい涙を流してしまいました。どうぞお許しください」
と理由を述べました。

大変素晴らしい結果に、浄飯王は感激し、占い師お許しました。
仏陀もういいかもしれんが、世界を征服する転輪王の方が素晴らしい。
この子どもには、英才教育を施し、なんとか世界一の王になってもらいたい。
こう浄飯王は決意しました。

そこで 文武ともに国一番の師匠をつけたのです。
まず、学問の師匠は、バッダラニーといい、武芸の師匠は、センダイダイバーと言いました。
今で言えば、大学教授と、オリンピックの金メダリストを家庭教師にしたようなものです。

しかし、その二人の先生が、ある日辞任を申し出てきたのです。
浄飯王は不審に思い、「給料が低いからか、それとも悉達多太子がいたずらをするのか」と聞きました。
すると、バッダラニーは
「いえいえ王様、太子は大変優秀で、一を聞くと十悟られます。十聞くと、百悟られます。だんだんと、私が答えられないような質問をされるようになってきました。もう私に教えることはありません。どうか暇を賜りたく思います」
と深々と頭を下げました。

それならば仕方ないと、辞任を承諾し、次に、センダイダイバーに尋ねました。

すると、センダイダイバーは、
「太子は大変優秀で、弓矢でいますと、矢を百本射ると、さすがの私も一本は外します。しかし太子は百発百中です。とっくに私を超えておられます。もう私に教えることはありません」
と、 続いて頭を垂れました。
それも仕方がないと、辞任を認め、それから太子は一人で学ばれるようになりました。

しかし、シッタルダ太子はいつも悩んでいる様子だったのです。

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